学長祝辞
神戸大学氷ノ山千本杉ヒュッテが建設されて今年で50周年を迎え、本日記念式典を挙行されますことを心よりお慶び申し上げます。
この小屋は、今から50年前の1961年(昭和36年)に、神戸大学山岳会員と山岳部員を中心として山を愛する皆様が何とか山小屋を持ちたいという夢を実現するために、大学と一体となって、また地元の故中村健治様はじめ多くの方々の絶大なご協力を得て、苦労の末に建設されたと聞いております。
以来、千本杉ヒュッテは50年の長きにわたり、神戸大学氷ノ山体育所として、本学の学生やOB・OGあるいは一般の方々にも利用されて参りました。幾多の風雪に耐えて今日このようにまだ健在でありますのは、地元の関係の方々より賜りましたご理解とご支援の賜でございます。厚く御礼申し上げます。また、山岳会員と現役の山岳部員の労働奉仕がなければこのような長きにわたって維持することは困難であったことは容易に推察できます。本学学生課と協力して、毎年維持管理に努めてこられた関係者のご努力に敬意を表したいと思います
世界の有力な大学は山岳や湖沼など美しい自然の中に立派な保養施設を所有して、学生や卒業生の自然探求、セミナー、リフレッシュ、あるいは交流・親睦などに利用されております。この神戸大学の千本杉ヒュッテは、氷ノ山後山那岐山(ひょうのせんうしろやまなぎさん)国定公園に指定されている兵庫県最高峰、氷ノ山の山頂近くの大自然の中に位置しております。雪深い季節はもちろん、春夏秋冬四季折々に素晴らしい自然に触れることができるところに立地しています。青春時代の多感な時期に、山小屋に宿泊して静かに自然と自分を見つめることのできる機会は大変貴重ではないかと思います。昨今の中高年や山ガールの登山ブームで、多くの登山者が千本杉ヒュッテに立ち寄り、デッキで休んで行かれるそうで、神戸大学の山小屋が一般の方のお役にたっていることも嬉しいことでございます。
今後とも、本学の学生を始め、この小屋を利用する多くの人が、登山と自然観察を通じて自然を尊ぶ気持ちを育んでいただきますよう念願してご挨拶に代えさせていただきます。本日は誠におめでとうございました。
2011年10月16日
神戸大学 学長 福田秀樹

坂本 土山 武田雄(甲南) 中満(学生課)片柴(鵜縄)岡市芳 高田和 金井健 小谷 岡市 武田則 井上涼
石丸 矢崎 山本恵(甲南) 山形 金井良 橋本(HNA) 壷阪 田中信 東郷 山田 久保谷
白形
高橋(WF)金 間瀬 乙藤 林 上村 緒方 柏田 岩澤 井上達 武田義 松尾
【写真にない参加者:塩谷(武田研究室) 香山(15日のみ) 合計38名】
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