2008年冬山「爺ケ岳東尾根」
山行:神戸大学山岳部・山岳会合宿
ACKUカンリガルポ山群遠征・トレ-ニング合宿
記録: 井上 達男
期間・行動計画
2008/12/27-12/30
12/26 出発 仮眠
12/27 入山 鹿島集落から 爺ケ岳東尾根 P3-1978m
12/28 爺ケ岳アタック
12/29 下山
12/30 予備日
メンバ-
山本恵昭50 山田 健53 矢崎雅則34 近藤昂一郎 22
吉田周作22 石丸祥史19 井上達男61
登山ル-ト
鹿島集落 狩野家 Junction Peak 1766.9m P3
1978m P2 2198m
P1 2411m 矢沢の頭
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2008年12月27日 土曜日
午前2時に多治見の家で待ち合わせた神戸組は7時前になってやっと到着した。
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11:00 積雪は少ない。昨日のものが20cm程度
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11:10 鹿島部落を出発
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12:22 1150m付近を行く。P1430mから東に派生した尾根筋がもうすぐだ。
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13:11 1350m にて休憩。吉田君
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積雪が少なくアプロ-チの尾根は土も出ていて歩きづらかった。
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14:11 1476m標高点手前を行く。ラッセルが深くなる。
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14:12 大町が眼下に広がってくる。
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15:03 1560m付近を登る吉田君
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15:45 1675mにてCampと決める。
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16:12 出来上がったテント
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17:17 テント内でくつろぐ山本さん
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2008年12月28日 日曜日
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7:46 Junction Peakへ向かう
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7:46 雪は降り続く。積雪は深くなる。
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10:10 P3
1978m
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12:00 P2への登り。ラッセルは深く、胸まで潜る。若者も苦戦。
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12:01 傾斜がきつくなる
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13:30 P2 2193mにて時間切れ
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14:07 Fixed Ropeの練習もする。
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14:18 P3がガスの中に姿を見せる
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14:22 P2の下降。もはやトレ-スは風に吹き消されつつあった。
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15:33 Junction Peakまで下ってきた。
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15:58 テント帰着 9時間のアルバイトだったが成果は少なかった。ラッセルに明け暮れた一日だった。
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シニア組も良く頑張りました。
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左から近藤、石丸、吉田の若者達
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山行リ-ダ-の山本さんと若者頭の矢崎君
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事務局長 山田さん
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ロ-トル 井上
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2008年12月29日 月曜日
7:35 キャンプ出発 空身でJunction Peakへ向かう
7:55-8:10
Junction Peak 1767mにて写真撮影
8:30 キャンプ帰着
8:40 キャンプ出発、下山開始
9:17-9:25 P-1430から東に派生した支稜の1400m地点で休憩
10:10 鹿島部落970m下山
本日(2008/12/29)昼前、全員無事下山しました。
大雪による高速道路の通行止、山中の猛ラッセルで、結局爺が岳東尾根
P2:2198mまでしかたどり着けませんでした。
冬山初体験の現役学生、ラッセルが楽しいという体力気力充実の若手OB、勘と経験でこなした中高年、三世代それぞれに得るものが多い山行になったと思います。
By山本
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2008年、年末の27日から爺ケ岳2670mの東尾根に行った。26日の夜、神戸を出発した仲間が予定時間になっても多治見の待ち合わせ場所にやってこない。年末寒波が湖東の近江八幡から鈴鹿峠あたりに50cm内外の積雪をもたらし、名神、新名神共に通行止めになった。5時間弱、閉じ込められた仲間と合流して雪の無い中央自動車道を大町に急いだが、鹿島部落に着いたのは27日の午前11時ころであった。
今年の雪は遅いのか、鹿島の村は積雪20cm程度。東尾根の取り付きあたりは地肌も覗いていて歩きづらい。1400mあたりからは雪が深くなり、しかも底に根雪がなく、ラッセルが深い。ワカンを履くも抵抗なくそこまで潜る厳しいコンディションであった。予定のP3にもジャンクション・ピークにも到達できず、1670mの尾根の平坦部にテントを張った。
翌日28日は小雪と薄いガスの中、天気予報から晴れると読んで7時出発。しかし、ラッセルは益々深くなり、遅々として進まず午後1時30分、P2 2193mにてこれ以上の前進を断念した。
パーティは60代 1人、50代 2人 、30代 1人、 20代 3人の7人だった。冬山が始めての2人の若者もいたので、P2のリッジでFixed ropeの練習や、深い新雪のラッセルとルート取りなどに加えて雪上露営などの良い訓練に成ったと思う。
29日は下山となったが、良い天気でジャンクション・ピークに登って後立山の大パノラマを楽しんだ。下山後は大町温泉郷にて鹿島槍をバックに筋肉痛を癒して一年の垢と疲れを流してそれぞれの棲家や故郷に戻っていった。メンバ-全員が2009年は良い正月を迎えたものと思う。
抜戸岳の取り付きで雪崩にて2名が行方不明。八方尾根で2人が疲労凍死?など、今年の年末年始も山の遭難が絶えなかった。
下山後に山の汗と一年の垢を流して新年を迎える準備完了だ
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