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八田義一  ACKU 会員


銀塩カメラによる山岳写真

デジカメが写真の世界を制覇しつつあるように見受けられますがなんと言っても銀塩写真の魅力は尽きません。特に大きく引き伸ばした写真は山を対象とした場合、写真家にとってはたまらない魅力があるのではないでしょうか。 ACKUに八田氏のような芸術写真家が在籍されていることは嬉しい限りであります。 (Saltyboar記)

変化に富む山々の一瞬の姿を捉えた写真(デジタルカメラによる複製です)

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Photo-1

甲斐駒残照


馬ノ背ヒュッテから夕日を浴びて雲海にそびえる甲斐駒を撮った。山に残照が映え、くっきりとした陰影が生じて立体感溢れる甲斐駒の姿が撮れた。

Photo-2

山目覚める刻


仙丈岳の肩にカメラを据えて夜明けを待った。仙水峠の方向にズームレンズを向けると峠のかなたに薄いシルエットのような山が見え、そこに横から朝の光が帯状に差し込んできたのをとらえてシャッターを切った。

Photo-3

山小屋の朝

夜の明けきらぬうちから爺ヶ岳へ向かった。途中振り返ると朝の最初の光が種池小屋を照らしていた。見上げる立山連峰上空の深い青色の空には美しい雲がたなびいていた。夏山の早朝のすがすがしさに満ち溢れた光景だった。

Photo-4

霧の山稜


ガスの立ち込める中、鹿島槍からキレット小屋へ向かう途中、流れの速いガスが一瞬切れて八峰キレットへ続く山稜が姿を現し、黄色いザックの単独行者が見えた。大急ぎでカメラを取り出し手持ちで撮ったが白いガスがうまい具合に山稜にいい形で絡まってくれた。

Photo-5

嵐の後の静寂

天地をつんざく猛烈な嵐が去った後、深い静寂の中に黒部峡谷のかなた釼岳の峨峨たる山稜が現れた。そしてその上空には豪雨を降らせ、殷々たる雷鳴を山々に轟かせた嵐雲がそのすべてのエネルギーを放出して去り行こうとしていた。深い静寂の中、心が洗われるような光景だった。

Photo-6

暁の光

甲斐駒黒戸尾根八合目のご来迎場で夜明けを待っていると、遠く黒々とした奥秩父の山々の上空が鮮やかな色に染まりだした。夜明けだ。夜の帳を破って現れた一瞬の美しい空の色に感動してシャッターを切った。

Photo-7

雲海のかなた


甲斐駒の頂上から登山者が降って行く。そのかなたの埋め尽くす雲海の中に鳳凰三山と遠くに富士山がシルエットのように浮かんでいた。

Photo-8

雲捲く甲斐駒

夏の夕暮れ、早川尾根栗沢ノ頭に立って目の前の甲斐駒を見ていると、谷底から湧き上がるモウモウたる雲が甲斐駒を包み込んできた。ピラミダルな頂と摩利支天のてっぺんに残照が当たり鋭い稜線が浮び上がる。触手を伸ばすかのような雲が峰に絡み付こうとする時を狙ってシャッターを切った。

Photo-9

高き頂へ

白馬三山縦走時、杓子岳を降りながら目の前の弧を描くコルを見て“いい構図になる”と思った。カメラを構え同行の4人がコルにさしかかるのを待ってシャッターを切った。頭上高く鑓ヶ岳の頂がそびえ、湧き出したガスがほど良いアクセントとなった。

Photo-10

黒部源流
赤木沢出合

黒部源流の赤木沢出合は自然に出来た堰とエメラルドグリーンの淵が織り成す実に美しい所だ。夏の一日、沢登りで訪れる者を魅了してやまない。

Photo-11

新緑の焼岳

赤外線フィルムで撮った梓川河畔からの焼岳。構図は平凡だが新緑と白い河原は真っ白に、青い空と澄んだ水は真っ黒にと赤外線フィルムの特色が出て普段とは趣の違う面白い写真となった。


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