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Takeru-33
「信濃大町からの蓮華岳」
F10号 2012年制作
2010年2月 長野県山岳協会主催のセミナーに参加した。昨日一日降り続いた雪が上がり、立派な蓮華岳が顔を出した。
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Takeru-34
「冬富士・忍野」
F10号 2013年制作
2012年12月1日 緒方兄が富士山に逝った。シェルピカンリとクーラカンリの二つの処女峰を経験し、山に対して謙虚であり慎重であった。遭難から一番縁遠いと皆が思っていたその緒方兄が逝かれた。
冥福を祈りつつこの画を御霊に献じる。
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Takeru-35
「夕照のヒマラヤ」
P30号 2012年制作
2009年11月12日 カンリガルポからラサへの帰り道、日没直前にセチラ峠に登り着いた。
それは東の方角に聳えていた。ナムチャバルワ(7782m)。グレートヒマラヤの東端に君臨する巨大な山。高距3千メートルにおよぶ西壁いっぱいに夕陽を浴びて輝いていた。
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Takeru-36
「山を去る日」
M20号 2014年制作
KG-2の初登頂を終えてわれわれの登山は終わりに近づいた。山を去って人の住む世界へ帰る日、柔らかい色に包まれて夜が明けた。
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Takeru-37
「頂上アタック開始の朝」
F20号 2013年制作
2009年11月4日、いよいよ頂上アタックを開始する。C1で迎える朝は空が澄み渡り寒気が厳しい。出発準備をする隊員の上に、目指すKG2の頂上はモルゲンロートに輝き、満月がその肩に沈む。
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Takeru-38
「KG2との出会い」
F20号 2013年制作
2007年11月8日、二日間の降雪の後の晴れ間に偵察を行う。
アタ氷河北岸の山腹に登ると、対岸にカンリガルポ山群で最も高い稜線上に巨大なKG2(のちにロプチンと命名)が見えた。「あれに登ろう!」とその時思った。この2年後にそれが実現することになった。
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Takeru-39
「トレンブラン山の秋」
F3号2014年制作
カナダ、モントリオール郊外のスキーリゾートのトレンブラン山は、むしろ秋の紅葉の美しさの方で有名である。訪れたときには、頂上付近はすでに落葉していたが、山麓では美しい紅葉が見られた。
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Takeru-40
「白馬三山の秋」
F3号 2014年制作
白馬ハイランドホテルからは、白馬村の背後に白馬三山が良く見える。白馬の秋は山の色と山麓の紅葉の色が微妙で何とも言えない美しさである。
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Takeru-41
「尾瀬の水芭蕉」
F6号 2014年制作
尾瀬ヶ原からは至仏山が実に大きく見える。特に水芭蕉の頃は残雪のまだら模様が素晴らしい。
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Takeru-42
「冨士遠望」
F6号 2014年制作
冬の一日。森林の切れ目で振り返ると、冨士の山巓が雲間から覗くように。
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Takeru-43
「天空の湖から天帝の峰へ」
P30号 2015年制作
標高5千mにある天空の湖プマユンツォの湖畔まで来ると、南方に天帝の峰クーラカンリを望むことができる。1986年4月21日、私たち神戸大学チベット学術登山隊が初登頂した。
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Takeru-44
「Bada谷にて」
F10号 2016年制作
2015年10月 チベットのニェンチェンタンラ西山群 Natsu村の仮ベースキャンプからBadaQuの谷を遡る。氷河湖跡からベースキャンプまでの間は庭園のように美しいU字谷が広がり、谷の奥には氷河を頂いたBadaRiⅤ峰が望める。
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Takeru-45
「空へ」
P20号 2016年制作
1986年3月21日、神戸大学チベット学術登山隊は、当時世界第2位の未踏峰クーラカンリ(標高7554m)を目指し、西氷河末端の凍結した氷河湖(5260m)から登山を開始した。早朝、氷河堆石の上に立つと、抜けるように青い空高く、頂上と登山ルート予定の西稜が望めた。その日からちょうど一か月後の4月21日16時15分(北京時間)登山隊は人類で初めてクーラカンリの頂に立った。 この画は神戸大学学長室に飾られている。
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Takeru-46
「ミディからのグランドジョラス」
F10号 2017年製作
エギーユ・ド・ミディにロープウェイで登り、バレ・ブランシュ側に出ると目に飛び込んでくるのがグランドジョラス(4208m)。頂上から落ちるウォーカーバットレス(北壁)を西側から見るので、その傾斜がよくわかる。手前の針の山のような尾根が印象的である。
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Takeru-47
「ミューレンから仰ぐアイガー」
F6号 2018年製作
ミューレンの牧場から氷河の浸食でできたU字谷を隔ててみるアイガー(3970m)の雄姿。左側に垣間見える北壁とメンヒ(4107m)に続く優美な稜線の対比、こちら側ののどかな牧場と氷河が作った対岸の岩壁の対比、大自然とその中を気持ちよさそうに滑空するパラグライダーの対比など面白い景色である。
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Takeru-48
「ピッツパリュ」
F10号 2017年製作
2017年夏、再度ヨーロッパアルプスを訪れた。イタリアのテラーノからレーテッシュ鉄道に乗ってスイスに入ると、最初に見える高山がピッツパリュ(3905m)。南東面に広がるパリュ氷河の融水がいくつもの瀑布を懸け、コバルトグリーンのラーゴ・デ・パリュに流れ込んでいる。
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Takeru-49
「ラヴォーのブドウ園」
F4号 2017年製作
レマン湖畔の南向き斜面に広がるラヴォーのブドウ畑は世界遺産になっているのだそうだ。東方を見ると湖の上を走る一艘の船、その上にベルン地方とヴァリス地方を分けるはるか遠くの山々。なんとものどかな時間である。
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Takeru-50
「残照のユングフラウ」
F10号 2017年製作
森の中の町ヴェンゲン。夕食後にガイドに聞いた教会のある展望台に行くと、ユングフラウ(4158m)の大きな姿が見えた。午後9時になろうとしているのに残照を浴びて輝いていた。
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Takeru-51
「朝のツェルマット」
F20号 2017年製作
雲の多い朝だったが、ようやくマッターホルン(4478m)の頂上にかかっていたガスが取れて全貌が見えだした。ツェルマットから見る姿は実に整った姿をしている。川べりのみちを電気自動車が走り出しハイカーが登山電車の駅へと向かう。観光の町が活気づいてきた。
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Takeru-52
「メンリッヒェンからのアイガーとメンヒ」
P10号 2018年作成
メンリッヒェンからクライネシャイデックへ下るハイキング道はアルプスを代表する草原とお花畑の道。正面にアイガーヴァントが屹立している。
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Takeru-53
「朝のユングフラウ」
F6号 2018年作成
谷間にあるヴェンゲンの街はまだ暗い早朝、見上げるユングフラウはすでに眩しいくらいの陽を浴びていた。
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Takeru-54
「フィヨルドランド」
M20号 2018年作成
ニュージーランド南島のフィヨルドランド国立公園ミルフォードサウンドでフィヨルドを初めて見た。海面からいきなり岩壁が突き上げ、雨後の一時的な滝をいくつも懸けている。海面から一気に1700mの高さにそびえるマイタ―ピーク、その懐に抱かれ外界から隔絶された見事なU字谷のシンバッドサンクチュアリは今でも太古の生物が潜んでいるように思えてくる。 |