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・8:00 車に乗り込み4人で宝塚を出発。名神・東海北陸自動車道を乗り継ぎ、高山から新穂高温泉に到着。ロープウェイを乗り継いで2,156mの西穂高口へ。 ・15:35 千石尾根の登山道が始まる。針葉樹林の間から、これから登る独標、西穂高岳、ジャンダルム、奥穂高岳、南岳、槍ケ岳までが一望できる。 体力的、技術的に登れるだろうか?期待と一抹の不安が交錯する。 ・17:10 2ピッチで西穂山荘に到着。
・山荘を5:00出発。快晴だ。今日の行程は長いので先を急ぐ。 ・6:20 眼前に西穂独標、岩場を登る。 ・8:55 西穂高岳山頂2,909mで記念撮影。 山頂からは奥穂高岳が真正面に聳え立っている。 ・9:20 西穂高岳北面の下りは危険個所、振り返って納得する。 ・11:30 間天のコル、予定時間より遅れている。明るい時間帯に奥穂高岳まで登るきることを全員で確認する。逆層のスラブを登ると天狗の頭だった。 ・14:00 天狗のコルに降り立った。切り立った岩場をクサリを利用しながら、三点支持で登って行くと、ジャンダルムの大岩峰が迫ってくる。 ・16:00 コブ尾根の頭。いつしか畳岩尾根の頭を通り過ぎていた。ジャンダルムは鉄杭とクサリを利用しながら、岳沢側をトラバースする。ロバの耳もクサリを利用しながら高度感あるトラバースをし、眼前の岩峰を直登する。切り立った馬の背の向こうに奥穂高岳頂上が見えた。やがて頂上で待っている壷阪兄を確認、一足先に小屋に下りてもらう。 ・18:10 奥穂高岳頂上 3,190mに立つ。素晴らしい夕焼けの景色が展がる。 夕闇迫る中、パトロール員に記念撮影して貰う。 急いで薄暗くなってきた中を穂高岳山荘へと降りる。途中でとっぷりと日が暮れ、ラテを頼りにクサリ、ハシゴを利用しながらひたすら降りた。出発から14時間が経過した。 ・19:30 白出のコルに立つ穂高岳山荘に到着。他の宿泊客は既に済んで折り我々だけの遅い夕食をとる。
・6:30小屋を出発。 ・7:00涸沢岳頂上3,110m。穏やかな稜線は僅かだけで急激な降りが始まる。クサリ、ハシゴ、鉄杭を利用してぐんぐん降る。昨日のハードワークで足・膝に力が入らず、ペースがゆっくりとなる。息も直ぐあがる。 ・9:00 涸沢槍。クサリ、ハシゴが連続する長い長い降りを、最低鞍部である涸沢のコルまで降る。今度は一転急激な登りとなり、奥壁バンドをクサリ、ハシゴを利用して登る。 ・10:40 南峰から一旦降って北穂高岳北峰3,110mに登り直す。なかなか手応えのある縦走ルートだった。北穂高小屋で温かいコーヒやお茶を沸かしながら昼食をとり、後続組2人(壺阪、田中信)を待つ。 ・11:50 北穂高小屋から即大キレットとなり、クサリ、ハシゴ、鉄杭を利用して真直ぐに降る。ここで筋肉痛のため、涸沢から上高地に下山する田中信行兄と分かれる。 痩せ尾根になった長谷川のピークにクサリ、ステップを利用して登り、クサリを利用して通過する。何度も何度もクサリ、ハシゴ、鉄杭を利用して直登、浮石の多いザレた所を登りきると、「危険箇所終り、小屋迄10分」の立て看板がある。やっと大キレットが終了した。 ・16:30 南岳小屋着。
・6:20 今日は行程が短くゆったりした気分で南岳小屋を立ち、直ぐに南岳頂上3033mに到着。 3,000mの稜線のゆったりした縦走が初めて始まる。昨日までと違った広い尾根散歩だ。 ・10:00 槍ケ岳山荘に到着。荷物を山荘に預けて頂上に登る。クサリ、ハシゴがしっかりと取り付けられており安心して登れる。 ・11:00 槍ケ岳頂上3,180m着。
・8:50 槍平小屋で ミネラルたっぷりの沢水を沸かしてお茶、ココアを思い思いに十二分に飲み、ヨウカン、ソウセージなどをお腹一杯食べる。滝谷出合で遭難者の鎮魂のため読経をし、新穂高温泉に降りる。温泉でゆっくり汗を流し、個室の総檜造り源泉かけ流しの露天風呂で殿様気分となり、翌28日飛騨古川、神岡を廻って大阪へ。
・最後に;体力的、技術的に久し振りの厳しいコースだった。年齢からくるパワー不足、スピード不足を痛感した山行だったが、天候に恵まれるとともに、全ルートに標識があり、クサリ、ハシゴ、ステップ、鉄杭でルート整備がされていてなんとか踏破できた。同行の皆様、ACKUの皆様、み仏さまに感謝致します。
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