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105回例会
 立山・剱めぐり(速報)報告者:坂本 亨

日 程:2007年7月11日(水)〜14日(土)

参加者:久保谷幹夫、小谷辰雄、川越靖曠、田中信行、坂本亨   以上5名

梅雨の中休みの晴れ間を期待して入山しましたが、一度も青空を見ることなく下山となりました。この期間の前後の方が余程好天に恵まれています。ともあれ幸いなことに激しい風雨に遭うこともなく、山小屋も登山路も閑古鳥が鳴いていましたので、四捨五入70歳の5人はゆったり楽しく山+αを楽しみました。以下簡単な登山報告です。

7月11日(曇時々雨)入山(全員)

立山黒部アルペンルートで全員立山室堂山荘に集結。久保谷、小谷(ベッタさん)、川越、田中(信さん)は富山側、坂本は長野側より入山。

7月12日(曇一時雨)立山縦走(全員)

天候が悪くても立山だけは登ろうと出発。ガスが濃い稜線を順調に登り雄山に立つ(写真1)。初めての立山に信さん大感激。そのまま前進、最高峰大汝山を越え、真砂岳は頂上を巻き、一登りで別山の広い山頂に着く。途中で降っていた雨は止んでいたが眺望はきかない。天候回復も期待できず、剱岳はあきらめることで衆議一決。ところが何と剱沢を覆っていた霧が動き、黒々とした剱岳がゆっくりと姿を現した(写真2)。頂上へ向う右上がりのギザギザとした岩稜が恐ろしい。立山縦走で昨夜のアルコールも抜けきっていたベッタさん、すっきりした顔で「行こうや」と意欲満々。先ほどの衆議一決はもろくも崩れ去り、わたしと2人で明日剱岳を試みることとなった。雷鳥沢を下る3人と剱御前小舎で別れ、2人は剱沢を下って今月新築オープンした真新しい剣山荘に入る。本日宿泊の登山客はわれわれ2人だけ。


↑写真-1.立山雄山神社




↑写真-2.剱岳出現

7月13日(曇一時雨)
剱岳登頂(小谷・坂本)、下山(久保谷・川越・田中)

夜中の猛烈な風も幸い治まってきているので、視界は悪いが出発。すぐに出てくる2ヶ所の残雪を慎重にトラバースし、あとはただただ登るのみ。霧の中、ペンキ標識を探し探し登るので時間を食う。残雪や雪渓で標識が隠れたり、さらには標識の全くないところも多々あり苦労する。前剱を越えると難度が増してくる。トイレのある平蔵谷のコルから、鎖、25段のはしご、カニのヨコバイの鎖場と連続踏破、その上の岩礫地をぐんぐん登る。傾斜がゆるんだところで前方を見ると、20mほど先にぼんやり小さな屋形の輪郭が見えるではないか。やった!頂上の祠だ。座ってベッタさんを待つ。現れた彼、祠に全然気付かない。注意喚起。気付いた顔に満面の笑みが浮かび上る。そろって残りの20mを歩き山頂。「剱2999M岳」の看板。川越君差入れのでっかいフルーツゼリーで登頂を祝う(写真3)。うまい。ありがとう。帰路も慎重に下り(写真4)、雷鳥夫婦にも会えた(写真5)。12時間半のアルバイトで無事雷鳥荘に着き銘酒立山で乾杯、ゆっくり温泉に浸る。


↑写真-3.剣岳頂上



↑写真-4.平蔵谷のコル上の鎖場を下るベッタさん




写真-5.雷鳥の夫婦


7月14日(曇のち雨)下山(小谷・坂本)

雷鳥荘から室堂ターミナルまで写真を撮ったりしながらのんびり散策。今日は今回の山行で唯一見晴らしのよい日だ。曇り空だが立山を始め周囲の山々はすべてくっきりと見える(写真6)。昨日登った剱岳山頂もちょっと顔を見せている。土曜日なので観光客が多い。ターミナルで富山へ下りるベッタさんと別れトロリーバスに乗る。4時間後帰宅できたが道中何処も雨であった。



↑写真−6.ミクリガ池より雄山・一ノ越・浄土山

お知らせ
  • 例会登山の幹事の方、記録係りの方は是非速報を事務局までお送りください。このコラムに掲載いたします。
  • 写真は加工したりサイズ変更する必要はありません。net編集者が編集して掲載いたします。。
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