氷ノ山 "千本杉ヒュッテ" 本文へジャンプ

ヒュッテ近くのブナの大木

兵庫県の最高峰、氷ノ山1510m そのなだらかな台地状の頂上稜線を東南東に下った標高1340m付近、丁度千本杉の森を抜けて少し下ったブナの疎林、スズダケの密生した中に「神戸大学・千本杉ヒュッテ」があります。



氷ノ山のガイドブック:
日本山岳会編 新版「日本三百名山登山ガイド下」 P140参照

千本杉ヒユッテ 標高1340m  ヒュッテの歴史☞

氷ノ山の地図: 国土地理院 2万5千分1地形図名:氷ノ山

国土地理院の地図閲覧サ-ビス:  http://watchizu.gsi.go.jp/

Topics
☆2024年3月2日~3日 氷ノ山 千本杉ヒュッテ合宿
 神戸大学山岳会、山岳部に加えてJAC関西の会員が参加して千本杉ヒュッテで合宿が行われた。
記事はこちら ⇒



 
ヒュッテの利用手引はこちら⇒

 現在のヒュッテは神戸大学山岳部が地元の中村健治氏(故人)の尽力を得て1961年に完成してはや57年が過ぎようとしています。歴代の山岳部員が何度か手入れ、修理を繰り返し、近年では2000年、小屋の前面にテラスを増設しました。
 氷ノ山は薮山と言われるものの積雪期は日本海から季節風が直接山肌に吹き荒れ、積雪も4mを超えることも多くあります。春夏秋冬、この山懐で鍛えられた山男たちの中にはヒマラヤの未踏峰の初登頂を成し遂げたものもあります。ヒュッテ生活を通じて立派な登山家も多数輩出しております。
 豊かな自然が世界の登山界に通用する立派な登山家を養成することに疑いはありませんが、一方では初めて山に登る人にとってもすばらしい感動を与える氷ノ山でもあります。これからもこの豊かな自然とともにそこで新たに山に魅了される若者たちがヒュッテ生活から育っていくことを願って止みません。 (2018年7月記)


ヒュッテの利用
 前面に屋根付木製デッキを設置しており、休憩にご利用できます。
 一般の方でヒュッテのご利用をお考えの場合は下記案内のパンフレットに従ってお申込み願います。
案内のパンフレットはこちら
利用手引きはこちら☞

水場

 ヒュッテ西の小沢よりパイプにて水を引いています。ヒュッテ外でも利用できます

写真⇒
2006年2月25日 撮影
--早春は積雪も締り山スキ-に最適な季節


写真⇒
春の千本杉ヒュッテ

2011年5月15日 撮影

ブナの新緑が美しい春の氷ノ山。スズノコ(チシマ笹の竹の子)が今年はまだ出始めだった。

写真クリック拡大⇒


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冬の千本杉ヒュッテ

2011年3月6日 撮影

春の湿雪がたっぷり積もった朝。頂上に向かって隊列が続く。



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☆ヒュッテ建設60周年記念登山 2022年11月5日-6日開催

 風雪に耐えてヒュッテは60周年を加えて快適な山小屋になった。発電機も設置され、明るいヒュッテ生活が持てるようになった。
 
千本杉ヒュッテにて

氷ノ山頂上にて
5日夕食前に山田会長がヒュッテ建設当時から今日までの様々なイベントをパソコン画面をプロジェクターで投影して説明されました。建設に携わった大先輩たちも参加されていたので、当時の貴重な体験も話題になり、今後の維持管理を全員で誓いました。
 □ヒュッテの歴史  山田会長がプレゼン☞   更新版☞


☆2019/2/19
  ヒュッテの一般利用案内が「兵庫山岳」に掲載されています。
☜クリックで拡大


☆2018年5月の氷ノ山
 
毎年のことだが、厳しい冬を乗り越してヒュッテがシッカリ立っているのを見るとほっとする。
春のヒュッテ整備、今年は15人が参加した。学生19歳から大先輩86歳まで、千本杉ヒュッテを愛する岳人たちの保全活動が小屋の存続を支えている。


 
小屋根の垂木が腐っていたが、補修できれいになった
 
大段ケ平からの登山道で銀竜草の群落がみられた
 
若者、初めての薪割?
 
腰の入れ方がまだまだ
 
風で落ちた枝を薪に切りそろえる
 
デッキに積み上げた薪、一年分はあるかな
 
早朝の氷ノ山頂上
 
大先輩たちも応援に駆けつけてくださる
 
差し入れ鹿肉のステーキ
 
差し入れのハムも焼く


整備を終えて下山する 



☆2016年4月の氷ノ山

 五月連休前(4/26・27)に今年度からヒュッテ担当となった副会長の山田健氏とヒュッテの様子を見に上りました。例年になく雪が少なかった冬が終わりヒュッテ周辺はすでにスズ竹のこが出始めていました。小屋は無事でしたが、水道が断水で応急手当で少しだけ出るようになりました。
 まきが少なくなっていたので持ち上げたチェンソーで適当な大きさの薪にして積み上げました。
(井上達男 記)

 冬を越して無事だったヒュッテ
 
持ち上げたチェンソー
 
ほんの少し出た千本杉清水
 
整備後に大段平へ下る
6月の例会山行・氷ノ山の報告はこちら


☆2015年3月の氷ノ山
 
今冬は大雪で千本杉ヒュッテも深い雪に埋没気味でした

埋没したテラスと本棟 
 
かすかに出ていた二階の明り取り

☆千本杉ヒュッテ改修
(神戸大学山岳会・山岳部100周年記念事業)
 2015年は山岳部の創部から100年になります。その記念すべき年を迎える事業の一つとしてヒュッテの改修工事を実施しました。ヒュッテ建設時、その後の補修工事、デッキ増設時そして今回の改修工事(2014年5月)には山岳部員とOBが多数資材の荷揚げに従事しました。

荷揚げに参加された皆様 (写真クリックで拡大)
  
ドレイントレンチ掘削

◇改修工事 速報-1(金井良碩 2014/5/20)

昨日(2014/5/19)、スイーパーの金井、壷阪、高田、鶴谷が小屋の後始末をして下山しました。必要資材約3.8トンの荷揚げという当初の目的を達成して、今回の改修山行は無事終了しました。皆さん、お疲れ様でした。そして、大変ありがとうございました。 

40キロの発電機を始め、25キロのセメント袋15袋、20キロの砂袋2.5トン、18キロの鉄製ジャッキ15個など、重いばかりか、運びにくいものもたくさんありましたが、おかげさまですべて荷揚げすることができました。

ロートルOBはせいぜい20キロ程度に比べて、現役の諸君は40~50キロをOBの倍の速度で運ぶので、歩荷力は約4倍と言えます。特に、15日から4日間にわたり活躍してくれた、山本、松村、加藤の3人は、発電機やセメント袋など、重いものをほとんど片付けてくれました。

また、17日に合流鬱した残りの部員たちも、女性も含めて、20キロの砂袋を二つ背負って運んでくれました。海外登山隊編成やこのような山小屋管理ができるのは、やはり現役部員を持つ、当会の強みです。

 

なお、発電機など作業終了後に荷下げが必要なものもあり、もう一回改修山行を行います。改めて通知しますのでよろしくお願いします。
コメント-尼崎の高田です。
小生は10Kgの砂を、4回上げただけですが、現役の諸君の頑張りで完了できたこと、GOODです。24人も動員できたのは、伝統の力です、感 謝いたします。

◇改修工事 速報-2(金井良碩2014/5/22)

 

現地のアートエイエム八木さんの報告では、本日(5月22日)コンクリート打ちを終了して、明日工事完了とのことです。

現役も交え、総勢24名、述べ65人・日の荷揚げの苦労が実りました。皆さん大変お疲れ様でした。 

***エピソート***
昨日(2014/5/21)、「姫路の岡田」と名乗る方からお礼の電話をいただきました。例の山菜取りの老夫婦のご主人です。19日の3時ごろ、大段ヶ平で山菜取りの女性が行方不明になった騒ぎがありましたね。その情報を山本恵昭さんから聞かされていましたが、服装の特徴から私の歩荷中にも何回もお会いした方であることはわかっていました。4時ごろだったと思いますが、ヒュッテの水源のほうから、その女性が私の目の前にふらふら現れました。直ちに、騒ぎに詳しい山本さんにエスコートをお願いして、大段ヶ平まで送ってもらうという出来事がありました。。

ご主人は、20日に、なくした携帯電話を探しに再びヒュッテまで行ったとのことでした。たぶん、工事をしていた八木さんあたりから私の電話番号を聞かれたのでしょう。丁重なお礼の挨拶でした。

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さて、工事の完成に伴い、工事の完了検査と工具などの荷下げを行いますので、ご参加をお願いします。現役の都合を優先して、6月1日(日)に実施いたします。

日帰りで、雨天決行です。

 


◇改修工事 速報-3(井上達男2014/6/29)
6月21日、22日、ヒュッテに一泊してきました。改修工事はすっか終了して綺麗になったヒュッテを独り占めしてゆっくりした時を過ごしてきました。荷揚げに事情があって参加できませんてしたので罪滅ぼしにブナの倒木の玉切りとヒュッの食器洗い、雑巾がけをしてきました。薪はデッキに積んでありますので次にヒュッテを訪問された方は薪割を始めてください。材木の廃材も切って小屋の中に積んであります。こちらは簡単に割れるでしょう。
22日には金井良碩さん、山田健さんも昼ごろにヒュッテに到着、早速工事の完成検査を実施しました。
土間にモルタルが塗られてクラックがなくなりきれいになりました。また、土間と外壁の隙間もきちんと塞がれていて、これで動物の侵入も防ぐことができそうです。南に傾いていたヒュッテの躯体も10cmほどジャッキアップされてデッキとの間に段差がはっきりした。ドアがデッキの床に擦り積雪期には開けにくかったがこれも解消それました。トイレは新しく床が打たれて洋式の簡易トイレがセッチされ、気持ちよくなりました。また、明り取りのプラスチックの波板が施工されて光が入って良くなっています。

 
大屋の避難小屋下の倒木を輪切りにした。
15Kgくらいある。
若者が持ち上げてくれるのを期待。

こちらは少し腐りかけている 
 
デッキに積み上げた橅の玉切り40本強

持ち上げたチェンソー
 
洋式便器
 
綺麗になった土間
 
明るく清潔なトイレ
 
垂直にジャッキアップされた躯体
 
トイレの明り取り
 
トイレの汚物
(バクテリヤ処理し堆肥化したもの)取り出し口
 
工事確認に登った 金井 山田 井上



神戸大学山岳部創立100周年記念、千本杉ヒュッテ改修工事の計画 ⇒


☆2014年4月初旬の氷ノ山


 2014年4月6日、7日東尾根から氷ノ山に登った。ヒュッテは1.5mの積雪に囲まれていた。6日は吹雪、新たな積雪が20cm~30cm積った。残雪の上を純白に仕上げてくれて7日は快晴で頂上からの展望は素晴らしいの一語だった。遠く大山がはっきり見えたのも久しぶりだった。
 
千本杉ヒュッテから大段平方面を見下ろす
 
千本杉を抜けて氷ノ山山頂を目指す
 
一の谷の急斜面から鉢伏山を見る



☆千本杉ヒュッテでの記念登山 (2013/5/1 up)
 2013年3月、麓の鉢伏高原にある「ねむの木山荘」にていまは亡き横山千秋先生の思い出となる退官記念登山の写真がご令室より披露された。ACKU-News23号の表紙に採用された千本杉ヒュッテ前での集合写真(添付写真参照、1997年2月23日撮影)だ。21人が参加した。鮮明なカラ-写真なのでここに掲載した。

写真クリックで拡大     ヒュッテ前のデッキはまだ増設されていない。

その時の様子はACKU-News23号に詳しい。 ACKU-News 23号の記事⇒

☆ 2012年の春は記録的豪雪が氷ノ山を襲いました。ヒユッテのデッキも積雪の重みで少し沈下しました。
  状況はこちら⇒  (2012/5/22 UP)
  
◇大学当局のご支援により、デッキの補修が完了しました。2012年7月末、8月初にヒュッテに訪問して確認しました。(2012/8/8 up)



☆ 第152回 ACKU例会山行が氷ノ山で開催されました。詳しくはHiking/Climbingのペ-ジに掲載しています。 (2012/5/22 UP)

☆ 2012年3月の氷ノ山は記録的豪雪に襲われました

第150回ACKU例会登山にてヒュッテに滞在。5mほどの積雪でした。記録はこちら⇒


☆ ヒュッテ建設50周年記念行事(2011年10月15日、16日)は多数の方々の参加を得て執り行われました。記録を掲載いたしました。(2011/10/25up)
☆ ヒュッテ建設50周年のペ-ジ開設 (2011/8/1up)
☆ 2011年7月8日、9日 ヒュッテ建設50周年記念行事(2011年10月15日、16日)を控えて整備・補修プロジェクトを立ち上げるべく、下見を実施しました。その結果を纏めましたので掲載いたします。 (2011/7/27up ヒュッテ担当理事)
ヒュッテの様子や補修・整備の計画はこちら⇒

次回ヒュッテ整備を2011年9月10日、11日に実施します。参加を募っております。事務局にご一報下さい。


☆ 2011年は ヒユッテ建設50周年、デッキ増設10周年です。風雪に耐えてヒュッテは立派に立ち続けています。今こそ手入れをして末永くヒユッテ生活を続けられるようにしたいものです。(2011/5/17)


☆2011/6/4 高体連 兵庫県予選会がありました



6/4(土)朝氷ノ山で兵庫県高体連の予選会が先週の地区予選に引き続き催されました。先週の天候とはうって変わっての快晴の中、若人達の掛け声が響きわたていました。丁度、ヒュッテのところがタイムトライアルのゴールということで役員の方々、補助の高校生達と多数が待機され県内各高校野男女チームが多数競い合い、しばしの休憩の後、また次の競技へと続々と進んでいました。
2時間ほどの喧噪の後また静かな日常に戻り、スズコ採りの人達がぼつぼつ上ってきていました。 (N.T.)



写真⇒
冬の千本杉ヒュッテ

2007年2月25日 撮影
--この年は異常に積雪が少なくデッキが現れている。通常なら二階まで(3m程度の積雪)埋もれている。


建設のいきさつはこちら



写真⇒
豪雪の千本杉ヒュッテ

2008年2月23日 撮影
--この年は積雪が多くデッキがすっかり埋もれてしまった。あたりは3m程度の積雪。

ヒュッテに関するお問い合わせは acku_yamagoya@acku.net まで
  acku.net_HomePage